さあ 準備はいいですか? いよいよ実際の部屋探しに参りましょう!!
行動編では実際の部屋探しの流れに従いその時々のポイントを説明します。 信頼できる不動産会社を訪ね、満足がいくまで打ち合わせを行いましょう。 忘れてはならないのは、あなたはこれから「お部屋を借りる」という生活に関わる、決して安くない買い物をするということ。お部屋探しに衝動買いは禁物です。

目次

(行動編は2つのパートに分かれています)

不動産会社に行こう
下見(内件)に行こう
 
良い不動産会社の選び方
内見の原則
内見時のチェックポイント
 
内見に持参するもの
物件の間取り図を見る
内見ができない場合
 
手付金・予約金・申込金

(スクロールせず直接各項目にジャンプするときは、白いボタンをクリックしてください)

不動産会社に行こう

「お部屋探しの仕組み−不動産会社の役割」でも説明しましたが、地元の不動産会社はあなたが希望する地域の周辺環境や地域に根ざした情報をたくさん持っています。不動産会社では間取り図を見る以外にも、実際にあなたが生活する上で必要な生の情報を入手しましょう。
それには信頼がおける不動産会社選ぶことが成功へのキーポイントとなります。 あなたのお部屋探しのパートナーとなる信頼できる会社を選びましょう。
良い不動産会社の選び方
良い不動産会社の見分け方はと聞かれれば100%完全な方法はありません。雑誌やインターネットで知った不動産会社を訪れるのもひとつの方法ですが、お世話になるかどうかは実際に訪問してみて決めましょう。ごく一般的ですが「こんな不動産会社は避けた方が良い」という点をいくつかピックアップしてみました。 これらの条件に当てはまる会社はとりあえず注意してみてはいかがでしょうか。 (Yahoo掲示板などを覗くと生々しい体験談が満載です。一度見てみると面白いですよ)
@店に入りづらい
  外から中が見えず、店内もやたらと雑然としている会社はやはりお客様に対する意識が低い会社だと思います。店の中も外も すっきりしていて、清掃が行き届いている。そんな会社を選びましょう。 また、店に入ったとき挨拶がなかったり、社員がTVを見ていたりする会社も問題あり。避けた方がよさそうです。
A契約優先指向が強すぎる
  不動産業界は一般に社員の定着率が低く、これは不動産業界がノルマ制に基づく「売上げ歩合給料」が主流であることと深く関係しています。いきおい営業マンは契約優先指向に傾きがちで、これはお客様にとっては決してプラスにはならないことは明らかです。店内の様子や営業マンのトークにそんな気配を感じたら速やかに退出した方がいいかもしれません。
B社員の服装や言葉遣いが悪い
  不動産会社はサービス業。しかも決して安い商品を扱っているわけではありません。しわだらけのスーツやぞんざいな言葉遣いはその会社の取り組み姿勢を表します。一流ホテルのフロントや高級ブランドの接客係とまでは言わないまでも、それなりの応対をしてくれる会社を選びましょう。
Cあまり物件を見せてくれない
 

Aとも関係しますが、希望と合わないにも関わらず一つの物件を強く進め続ける会社(社員)も要注意です。「お部屋探しの仕組み−全体の流れ」でも説明しましたが、不動産会社は大家さんから物件の管理を任されていることが多く、一般に不動産会社としては自社が管理している物件で契約をしたがる傾向があります。あなたの意向を理解してくれない不動産会社は避けましょう
また強引な営業トークに流されないよう自分の条件をきちんと整理しておくことが、こういう時に役立ってきます。

D免許番号が若い
 
不動産会社には建設大臣または都道府県知事から交付される免許番号があり、「都道府県知事(○)××××号」という表示がかならず 店内に表示されています。免許は5年に一度更新され、( )のなかの数字が、1の場合は5年未満、2の場合は10年未満…を表します。 もちろん社歴が浅いからといって問題があるわけではないですが、社歴の長さ(あるいは短さ)は一つの判断基準ではあるので、念のため チェックした方がよいと思います。                                    (註;免許更新は’96年より5年毎に変更。それ以前は3年毎更新)
 
ひとこと
 
要するに良い不動産会社とは、サービス業であることをきちんと認識している会社という一点に尽きます。 入りにくい店構えも強引な営業も全てお客様をサポートするという観点が欠けているために起きる現象です。「サービス業はお客様をサポートする」ことが仕事で、会社選びも物件決定もお客様が判断する。 この原則を理解している不動産会社を是非選んで下さい。 現在は借りて市場が進み、不動産会社間の物件情報もオープンですし、ネット上でもたくさんの物件情報を得ることができます。 つまり不動産会社による情報量の差はほとんどなくなり、いよいよ不動産業界も会社の質そのものが問われる時代になってきた ということです。良い不動産会社は一生の宝ともいいます。くれぐれも慎重に会社選びを行われることを望みます。
物件の間取り図を見る
不動産会社であなたが最初に行うのは「間取り図」と呼ばれる物件概要書による検討です。 一般に間取り図には@建物自体の概要(部屋タイプ、面積、家賃、駅からの距離、主要設備 等)、A間取り(平面図) Bセールスポイント が 記載されていて、一目でその内容が判るようになっています。まずここで自分の条件にあう物件を選び出しましょう。 ただし、間取り図はあくまでも概要書であって、決して物件の全てを表しているわけではありません。いくつかの注意点をあげておきますので 間取り図を”読む”ときの注意事項として下さい。
@間り図は正確ではない
いきなり衝撃的ですがこれは事実です。特に縮尺はかなりアバウトで、寸法が入っていても現地で採寸しないことには正しい長さは判りません。 また○○uと書かれていても、実際にそれを借り手が完全に測定する事は不可能でやはり現地で採寸する以外に対策はありません。
A間取り図には載っていない情報もある
間取り図は平面図なので、当然高さは表現できません。そこに収納や窓があることは判っても、床から天井まであるのか、あるいは壁の途中 からなのかは判りません。それ以外にも扉の開閉方向や洗濯機・冷蔵庫置き場の有無、コンセントの位置、小さな段差などは記載されていないことが多く、現地でないと確認できないことがたくさんあります。
B間取り図はよく見える

間取り図は建物の古さを表しません。つまり新築物件でも築30年の物件でも、間取り図上は「竣工○○年」とか「築○年」といった言葉による 表現だけなので、実際のイメージが湧きづらいものです。駅からも近く値段も手頃、一見すごく良さそうで見に行ったら実はかなりの老朽物件 だったというのは決して珍しい話ではありません。
C事実と広告を見分ける
  間取り図が広告である以上、当然ある程度の誇張は混じっています。大切なのは客観的表現と主観的表現を見極めることです。客観的とは「○○u」、「新築」、「エアコン付き」といった事実を言い、主観的とは「新築同様」、「交通至便」、「閑静な住宅地」といった書き手の思惑が混じる表現を言います。また「徒歩○分」という表現は80M=1分で計算されていますが、時速4.8kmとそもそも速いペースであることと、信号待ちや、坂道による時間のロスは含まれていないので注意が必要です。
D現況優先

この言葉が間取り図というものの性格を一言で表しています。悪く言えば「現況を優先するので間違っていてもご勘弁下さい」 ということ。もちろんあまりにひどい相違は宅建業法や不動産の表示規約に定める「不実告知」や「不当表示」となり、処罰の対象となりますが、実際は 細かい違いは結構あります。大半はいちいち書ききれないの程度のもので実害はないことがほとんどですが、注意が必要なのは事実です。

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下見(内見)に行こう
内見の原則
内見とは「その部屋で自分が実際暮らした時のイメージをふくらませに行くこと」です。物件概要書に書いてある設備や様子を確かめるのはもちろん大切なことですが、それ以上に自分がこの町、この建物、この部屋に住んで快適な生活が送れるかどうかを確認することに注意を払って下さい。 ここでは、内見をする際の注意点や快適な生活を送るために重要で、かつ現地でしか確認しづらい項目をピックアップしました。繰り返しに なりますが、ご自身で考え、自分のライフスタイルに合うか合わないかを確かめて下さい。
内見の日時
周辺環境は平日か休日か、晴れの日か雨の日か、昼か夜かによって大きく変わります。何度も足を運ぶのは大変なので、例えば独り暮らしであれば主な生活が休日になるので休日に、奥様が毎日家にいる家庭であれば平日にというように内見はできるだけ生活スタイルにあった時間に行いましょう。 また傷、汚れなどは暗くなると見にくくなるので、日中に行いましょう。最終的に気に入った物件があれば時間が許す限り夜にもう一度見に行くことをお勧め します
内見の手順
不動産会社で間取り図を見て気に入った部屋を内見します。内見には物件を紹介した不動産会社が物件を管理している不動産会社に連絡し(複数の会社 になることがよくあります)、鍵をかりて同行します。 本来は電車に乗り、駅から歩いてみるのが基本ですが、時間の関係で車で移動することも多いので、その際は広域地図などで駅からの距離を確認すると 共に駅までの道も走ってもらうようにしましょう。 一日に内見できる件数は5件が上限と考えてよいと思います。時間的なこともありますが、それ以上に集中して物件を見ることができるのは5件程度が 限界と思われます。 事前に希望条件を十分整理していると、間取り図を見ていても本当に自分の希望に合う物件はそうは出てこないものです。本命1物件、対抗2物件程度を じっくり見比べるぐらいが理想的といえます。
内見時のチェックポイント

内見時に確認することは概ね以下の項目です。どれも当たり前のことと感じるかもしれませんが、もれなく見るというのは案外難しいものです。
条件をクリックすると各項目の説明にジャンプしますのでご参考下さい。

                                            

日当たり
風通し
寸法
傾斜
傷・汚れ
開口部の開閉

コンセント/モジュラージャックの位置と数

収納
電気・水道・設備の
作動
プライ
バシー
防犯
室内の
段差
キッチンの高さ
下駄箱の大きさ
廊下の幅
ベランダ
携帯電話
全体の
レイアウト
共用部の照明
住人の
マナー
管理状況
管理人
ポストの
名前、
郵便物
老朽度
ELVの
振動
隣室、上階の住人
前入居者の
退去理由
事故歴
全体的な雰囲気
道路付け
買い物
飲食店
公園
病院
金融機関
学校
交番
内見に持参するもの
内見時には以下のものを持参しましょう。現地で「あれを持ってくれば良かった・・」などと思いながらでは良い内見はできません。
 
間取り図
何はともあれ最重要です
 
筆記用具
鉛筆、ペンの他に、小さな画板があると書き込みをするのに便利です
 
希望条件の一覧
もちろん希望条件を決めた上で物件を選んでいるわけですが、現地では再度希望条件との照らし合わせを行いましょう
 
周辺地図
周辺環境、駅などの主要施設との位置関係を知るために必須です
 
巻き尺
採寸は大きな家具を念頭において、必ず行いましょう。
 
方位磁石
間取り図を信用しないわけではないですが、方角は自分で確認しましょう
 
ビー玉など
滅多にありませんが建物が傾いていることもあります。怪しいときは床においてみましょう
 
カメラ
室内の傷、汚れなどは記録しておくとトラブルになりません。また室外の様子もとっておきましょう
 
家族、友人
持参するわけではないのですが、色々な角度から物件を見るためには1人ではなく何人かで内見した方がいいと思います。
内見ができない場合
  募集中の物件であっても入居者が契約期間内で退去しておらず、内見ができないことがあります。 内見をせずに部屋を借りることはあまりお勧めできませんが、人気のある物件や2,3月などの繁忙期はこういった事態も起こります。 どうしても気に入った物件があり内見ができないときは、せめて建物の外観や周辺環境を確認し、できれば同じ建物の違う部屋に空きがあればその部屋を 見せてもらいましょう。間取りは違っても壁紙の色や設置されている機器類などは同じで、何より雰囲気を掴むことができます。 内見をせずに契約をした場合は、前入居者が退去し中が見られる状態になった段階で不動産会社立ち会いの上内見しましょう。ここで機器類の不具合等が 見つかれば貸主側の負担で修理をしてもらうことができます。
手付金・予約金・申込金
 

内見をして申し込みをしたい、あるいはかなり気に入ったけれど即答はできないというときに、「手付け金」、「予約金」、「申込金」という名目のお金を求められる事があります。一般にこれらのお金は、気に入った物件を押さえるため(申し込み順位を確保するため)に授受されるもので、 したがって法律上の申し込みというほどの確定的なものではなく、気が変わり契約をしないというときには返還を求めることが可能なお金です。しかし不動産会社によって位置付けが異なったり、もともとあいまいな性質のお金なので支払いには十分な注意が必要になります。
大切なことは自分の意志が確定する前にお金の支払いを求められた時は、その目的と取り扱いについて事前にきちんと内容を確認することで、支払いを行うときも領収書または預り証を必ずもらうようにします。 人気のある物件では有効なことも多いですが、一般にこのようなお金をしつこく要求された場合は少し警戒心を持って応対することも必要です(ただし、申込金の効力は長くて1週間ぐらいです。また長い期間物件を押さえてもらい、結果断りを入れるときは、理由をきちんと話すといった常識的な応対は当然必要になってきます)。

行動編はここで終了です